医学専門用語変換辞書を組み込む その2
Canada式 医学用語変換辞書 (8万語)
私自身が長く使っているシステムということで、前の項目でlsdという団体が無料公開している"ライフサイエンス辞書"を組み込む方法を説明しました。
しかし、今ではさらに高機能な無料辞書が公開されているようです。いま注目しているのは"Canada式 医学用語変換辞書"というフリーウェアです。
"Canada式 医学用語変換辞書" の収録語数は8万語。それだけでライフサイエンス辞書を凌駕しています。さらに単純な単語対応表に留まらず、どうしたら効率よく医療レポートを書けるかを研究した結果が随所に反映されいて、さらに一歩進んだ変換辞書といえます。
1)収録語句8万語
収録語数は8万語。ライフサイエンス辞書は約2万9千ですから、その違いは言わずものがな。
2)独自のアルゴリズムを採用
カナダ式は医学用語を効率よく入力するにはどうしたらいいかという研究に基づいて作られた辞書です。例えば、変換の効率を下げる要因に、「日本語と英数字の切り替えが多いほど入力の手間が増える」というものがあります。
例として"造影MRI"という単語を入力する場合、"像影"と"MRI"を切り替えて入力するより、"ぞうえいえむあーるあい"とすべてローマ字で入力できたほうが結果的に速くなります。そういった考えでこの辞書は構築されています。
3)インストール方法がわかりやすい
ライフサイエンス辞書の場合は、かなり玄人向けというか、初心者向けのインストール方法の解説等がほとんどなく、ビギナーが導入するには敷居が高い感じがありました。このカナダ式の場合は、辞書ファイルをダウンロードすると、インストール方法を図入りで紹介している説明書が同包されているので、比較的導入しやすいと思います。
4)実績
電子カルテ・オーダリングシステムとして、下記のような医療機関で正式採用されているそうです。
平塚市民病院、国立大阪病院、日本医師会ORCAプロジェクト、愛媛大学医学部附属病院、関西医科大学附属病院、国立大阪病院臨床研究部、関西医科大学専門部附属図書館医学情報処理室等。
そうしたわけで、まずはこの"Canada式 医学用語変換辞書"の導入をお勧めします。
ただし…
あくまで医学辞書です。解剖学や医学・疾病用語、治療薬などはまず一発変換できますが、看護学特有の用語は必ずしも網羅されているわけではありません。その他の医療用語辞書を組み合わせることで程度はカバーできますが、なにより気付くたびに自分で用語登録していくことが肝心です。そのあたりは自分で調整してみてください。
あと、漢字かな変換システムATOKには対応していないのが残念です。私は専らATOKユーザーなので、この辞書の有用さを感じつつも、ライフサイエンス辞書に独自アレンジを加えたものを愛用しています。"Canada式 医学用語変換辞書"が対応しているのは、MS-IME97〜2002、その他UnixやLinxのFEPに対応しています。
