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【看護学生のためのパソコン活用法】

暗号化メールの必要性



暗号だなんてなんて大げさなとお思いの方もいるかもしれませんが、これから述べることは医療職としてパソコン+インターネットを活用する上ではとっても重要なことです。どうぞ心してお読みください。


電子メールにプライバシーはない

このページでは、ネットの有効活用として、たとえば電子メールを使えば学校のグループワークも家にいながらスムーズに行くといったことをご紹介してきました。これは入職してからも、グループでの研究発表に通用することです。

しかし、ここで注意しなければいけないのは、個人のプライバシーについて。看護が扱う研究データには個人情報が含まれていることがたぶんにあります。ケースレポートなどはまさに個人データの塊です。

看護学校でも病院でも、個人データの取り扱いについては、むやみにコピーしない、不用な文書はシュレッダーにかけるなどのガイドラインが示されていると思います。

そういう視点で電子メールを考えたとき、その安全性はどうなのでしょう?

実は電子メールは機密性と言う意味では、かなり「問題あり」の通信システムと言わざるを得ません。よく例えられますが、電子メールは「ハガキ」と同じです。封書ではなく、ハガキです。誰からでも読めてしまうということです。

例えば相手のメールアドレスを間違えて、赤の他人に届いてしまった場合、もちろん内容はまるみえです。さらにハガキは郵便局員や郵便配達の人も読もうと思えば簡単に読めます。おなじことがe-mailにも言えます。

電子メールの仕組みはなかなか見えにくいために感覚的にわかりにくいかもしれませんが、相手にメールが届く仕組みは、「バケツリレー」と言えます。サーバーと呼ばれる大型コンピュータをいくつも通過して、相手のメールボックスがあるサーバー(たいていはプロバイダの大型コンピュータ)に辿り着きます。この過程で各サーバーの管理者は通過していくメールを自由に読むことが可能です。法的には管理者には機密の保持が規定されていますが、感覚的には大切なクレジットカード番号をハガキに書いて投函するような愚行と思ってくれていいと思います。

だから、電子メールを活用する上で、この内容は人に読まれて大丈夫かなということを常に考える必要があります。つまり、ハガキに書いて投函できる内容か? という吟味です。


プライバシーの確保―暗号化

そう考えると、医療の現場で電子メールの活用はかなり制限されてきます。不規則な生活パターンの医療職同士だからこそ、電子メールの利便性が発揮されるだけに残念です。

そこで考えるのが暗号化という方法です。電子メールが他人に筒抜けであるなら、他人が読んでもわからないように暗号化してしまえば、情報の流出を防げるというわけです。

暗号化の方法にはいくつものやり方があります。

(1) WordやExcelのパスワード機能を使う

レポートの共同作成などで使うとしたらWordかExcelのファイルが一般的かと思います。WordやExcelでしたら、保存時オプションでパスワードを指定することができます。この設定をしておけばパスワードを入力しない限り、ファイルを開くことができないようになります。まず最低限、これだけはやっておきましょう。

メール本文に書くような内容も、ちょっと面倒でもWordで書いてパスワードを設定しておけば、筒抜けというのは防げます。


(2) 暗号ソフトを使う

インターネット上でフリーで公開されている暗号/復号ソフトがあります。これらを使えば Word や Excel に限らず、あらゆるファイルが暗号化できます。それを添付ファイルで送るという方法です。この場合、同じ暗号ソフトを双方が持っている必要があります。もっとも使用は無料で、ネットから自由にダウンロードできるので、それほど問題はないでしょう。シェアウェア検索サイトのベクターにたくさん公開されているので、使いやすいものを探してみてください。

ベクターの暗号化ソフトダウンロードページ

http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win95/util/security/cipher/index.html

上記サイトにアクセスすると、フリーで使えるものだけでも何十もあります。どれがいいのかと言われると....、ごめんなさい。各自いろいろ試用してみてよさげなものを見つけてくださいな。


(3) 究極の暗号ソフト、PGPを使う

実は暗号技術というのはインターネット時代の今日ではとってもホットな話題で、日々最新技術が競われている分野でもあります。フリーウェアとして公開されている暗号化技術は、むきだしのメールに比べたら格段にセキュリティがアップしますが、不正な暗号解読という点では万全とは言えません。例えば世界的に普及しているZIP圧縮に伴う暗号化などは、暗号破りのソフトが流通しているくらいです。時間さえかければ簡単に解読されてしまうと言われています。

看護のケースレポートの内容を、そこまでして暴こうとする人もいないと思いますが、万全ではないということは理解しておく必要があります。

どんな暗号でも100%ではありません。しかしその中でも商業利用に耐えるようなセキュリティに定評がある暗号化ソフトもあります。そのひとつが"PGP"です。世界的には暗号メールといったらPGPというくらいに普及しています。

PGPは、アメリカ生まれの暗号ソフトですが、たいへん強力な暗号で、1999年までは『兵器』とみなされて輸出が制限されていました。その後、規制は解除されましたが、最近ではアフガニスタンのビン・ラディンが使っているということで、また規制が強まりそうな気運のあるソフトです。

今現在で、PGPを使えば、まず不正な解読は不可能と言われています。究極的にはこのレベルの暗号化をしておけば、どこからも文句は言われないでしょう。

このPGPというソフト、ソースネクスト社から製品版としても販売されていますが、基本的にはフリーソフトなので、誰でも自由にダウンロードして、無料で使うことができます。もし頻繁に機密書類を扱う立場にあるのであれば、ぜひ導入をお勧めします。

公開鍵と秘密鍵というふたつのパスワードを使う、ちょっとなじみのない方式を使うのである程度の勉強は必要かもしれません。しかし兵器になりうる世界最高水準の暗号を誰でも使えてしまうというのがスゴイところです。

興味がある方は、ぜひ勉強してみてください。下記の参考サイトがわかりやすいと思います。その他、検索エンジンで「PGP」「暗号」などと検索すればたくさんヒットします。

参考サイト: PGP User's Manual for Windows



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