看護学校レポート作成のヒント
1.医学用語かな漢字変換辞書を組み込む
これはもう基本中の基本です。これなしに医療系の文章を書くなんて狂気の沙汰とまで言い切ってしまいましょう。ちなみに看護科の教員はいまだにワープロ(東芝のルポとか)を使っている人がいます。そんな先生が作るレジュメは橈骨の橈がひらがなのままだったりします。パソコンを使ってインターネットに接続できるのであれば、これは絶対にダウンロードして組み込まなきゃ損ですよ。詳しくはこちら。
2.電子辞書を活用する
レポートを書く上でぜひ活用したいのがCD−ROM版の各種辞書。特に便利なのが「現代用語の基礎知識」や「知恵蔵」などの時事用語事典。これらの事典は平易な言葉で、それでいてけっこう詳しく解説してあります。なにより電子辞書だから、コピーしてそのまま引用できるので便利。
たとえば自分が一年生のときには「癌について」「ストレスについて」とか漠然としたテーマのレポートが出されました。こんなのは「現代用語の基礎知識」の癌の項目からコピー&ペーストしてちょっと整形すればできあがりです。(思いっきり手抜きをすればですが…)
私が日頃使っているのはちょっと古いんですが「スーパー統合事典97」というやつです。これは、新英和中辞典、新和英中辞典、漢字源、現代用語の基礎知識、広辞苑、逆引き広辞苑の6冊が一枚のCD-ROMに入ったもの。値段は\19,800だけど、十分にその価値はあると思います。実際それぞれの辞書単体でも発売されていて、それぞれが¥5,000程度はしますんで、お得といえばお得でしょう。
マイクロソフトの Office や Word を使っている人なら、ソフトを買ったときにブックシェルフ BookShelf という国語辞典+英和和英辞典ソフトのCD-ROMがついてきたはずです。お金を掛けたくなければそんなあたりを使うのがいいんでしょう。でも検索するときにいちいちCD-ROMをセットしなくちゃいけないタイプなので、私は使っていません。辞書って使いたいときにすぐに引けるというのが必須条件だと思うので、ハードディスクにデータを格納できるタイプをお奨めします。もっとも「CD革命」などの市販ソフトをつかえばどんなCDでもハードディスクにコピーできるんですけどね。
あと私がもっとも重宝しているのが「世界大百科事典」。これは全35巻の百科事典がまるまるCD-ROMに収まってしまっているというもの。細かい医学の専門になってしまうと、ダメですけど、概論的なことを知るには効果絶大。
実際、これさえ家のパソコンに入っていれば、図書館に行かなくてもたいていのレポートは書けてしまいます。買うと2万円くらいするんですが、実はすごいことに、この世界大百科事典はインターネット上で無料公開されているんです。
下記のサイトで無料検索できます。使用制限があって1回の接続で3分しか使えないんですが、まあふつうの利用だったら十分でしょう。もちろん文章をコピーできますから、関係ありそうな項目を引いたら、さっさとコピーしてしまって、エディタやワープロにとりあえず貼り付けて、あとでオフラインでゆっくり読む+利用するのが賢い使い方です。
【追加情報】
『メルクマニュアル』という一種の医学大事典がネット上で無料公開されています。メルクマニュアルとは英語圏の国でとても古い歴史を持った有名な医学書。世界中で知られているすべての疾病が網羅されていると言われています。つい最近改訂17版が出版されたばかりで、いまなお本屋に並んでいる事典なんですが、萬有製薬のホームページ内から無料検索できるようになっています。
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メルクマニュアルは医療者向けの本ですが、それを一般向けに書き直した《 家庭版 》というのもありますし、それぞれのオリジナルの英語版も萬有製薬のホームページより検索できるようになっています。
3.検索エンジンを活用する
インターネットに接続できるというのは、言い換えれば世界規模のデータベースに家にいながらアクセスできるということ。検索エンジンをうまく使えば、図書館に向かうまでもなくたいていのことが調べられてしまいます。
念のため言っておきますと、『検索エンジン』というのは、自分が知りたいキーワードを入力すると、その言葉が含まれたホームページのリストがずらっと出てくるサイトのこと。ネット上の膨大な情報から欲しい情報を探し出す基本的なサービスです。もちろん無料。Yahooなんかが代表格ですが、同種のサービスはたくさんあって、それぞれ微妙に特徴があったりします。
私の場合、病棟実習のための事前学習によく使わせてもらっています。たとえば肺癌の患者さんを受け持った場合は、肺癌についてあれこれ調べなくちゃいけないわけですが、そんなとき検索エンジンで探すと、日本全国の病院やドクターが解説している患者向け教育サイトが見つかります。
そういったところでは、かなり突っ込んだ内容を患者向けのわかりやすい言葉で説明してくれているので、ホント便利。しかもパソコンの天下の宝刀、コピー&貼り付けで2次利用も簡単。
実習前って事前学習ノートというの提出させられますけど、本のマル写しをしている人が大半。そんなことに労力を使うんだったら、テキスト入力の手間を省いて、その分、編集に力を入れて、見やすくまとめた方がよっぽどいいと思います。
看護の世界って努力したものこそが尊いという風潮がありますけど、なにがなんでも手でコツコツやるのが正しいとは思いません。書きながら覚えるという人がいればそうすればいいでしょうし、なにも覚える必要はない、必要なときに検索できるノートがあればいいんだという人は、情報寄せ集めノートを作ればいいと思います。
検索エンジンには星の数ほど種類があるますが、私が使っているのはもっぱら次のふたつです。
Google …検索速度がはやく、精度もピカイチ。似たようなサイトは除外されるので、効率よく検索できる。
Yahoo …検索エンジンの大御所。組織や団体、企業など探すにはいちばん確実。
4.医薬情報提供システムを活用する
病棟実習が始まると、受け持ち患者さんに投与されているすべての薬について調べてくるように言われます。「治療薬マニュアル」とかを使って調べるのですが、細かい字でびっしり書かれていて、看護過程用紙に書き写すのもかったるいもの。
実は治療薬マニュアルってCD-ROM版もあるんですが、毎年改訂される水物だけに買うのはどうもためらわれる・・・。で、インターネット上でそれを検索できるサイトもあるんですが、月額数百円とはいえ、有料サービス。
なんとか無料で調べられないかなと思っていたら、ありました! 公的機関色が強いサイトなんですが、ここでは医薬品の添付文書が検索できます。
レポート中で長ったらしい特定の単語が頻発するときのテクニック。たとえば褥瘡に関するレポートを書いていて『ハイドロコロイドドレッシング』という言葉が何回も出てくるとします。この長いカタカナ語をいちいち入力するのはかったるいもの。
そういうときはとりあえずこの語が入る部分になにか特定の記号を打ち込みます。たとえば★とか、本文中では決して出てこないような文字や記号を入れます(★なら「ほし」で変換すれば出てきます)。それで全部本文を入力終えた段階で、『★』を『ハイドロコロイドドレッシング』に置換します。
置換というのはワープロやテキストエディタには必ずついている機能。その名のとおり、文字列を一括して置き換える機能です。Wordの場合でしたら、メニューバーの《編集》の中に《置換》というコマンドがあります。使い方はいたって簡単で、置換前の文字列と置き換えたい文字列を入力してOKを押すだけ。
まあ、最近のIME(かな漢字変換ソフト)は学習機能が発達していて、おなじ文字列を入力しようとすると先読みして入力候補としてあげてくるようになっているので、あまり置換の出番はないかも知れませんが…。
看護系のレポートや看護過程を書いていて、知らないと困るのが上付文字や下付文字の入力方法。たとえば次のような文字をどうやって入力したらいいか、ご存じですか?
PaO2
×104
字を小さくして前の文字のベースラインに合わせたものを下付、トップラインに合わせたものを上付といいます。上付は論文中の脚注表示やべき乗表示に、下付は 『 H2CO2 』 などの化学式を表わすときに使います。この設定方法はワープロソフトに依って違いますので、ワープロソフトのヘルプの検索で「上付文字」などで検索して調べてみてください。きっと載っているはずですから。
Wordの場合は、文字列を上付/下付のしたい文字を選択してマウスを右クリック。表示されるメニューから『フォント』を選びます。文字種や大きさを指定するボックスが開きますが、真ん中あたりにたくさんチェック項目があって、『上付き』『下付き』というのがあるはずです。それにチェックを入れればOKです。

7.スキャナの活用
写真などをコンピュータに取り込むための道具。それがスキャナです。レポートを書くときによく本から図などを切り張りしたりしますが、それをパソコン上で行なうためには必須の道具です。
細かい話はさておいて、スキャナで図画を読み込むときのポイントをいくつか。
1.拡大・縮小は読み込み段階で設定する
ワープロソフト上などでも自由に拡大・縮小ができますが、特に拡大する場合はが画素が粗くなってしまいます。
2.印刷用には解像度180〜260dpiが適当
3.画像形式はTIFかBMP形式にする
インターネット上ではJPG形式が一般的ですが、これは「不可逆圧縮」という方式がとられていて、ファイル容量が小さい反面、なんども保存を繰り返したりすると目に見えて画質が落ちてきます。
4.読みとった画像はワープロなどに貼り付ける前に色調補正する
地が白の画像を読みとった場合でも、たいていはくすんで灰色になっています。それをそのまま貼り付けると、ワープロの下地と画像の下地の色が違って見栄えが悪くなってしまいます。そこで最低限、色調補正だけはしておきましょう。Photoshopの場合だったら、「レベル補正」や「トーンカーブ」という機能を使います。詳細は割愛します。知りたい人はメールでも下さい。
(つづく)
